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ゆるゆる
3

愛夢の準備は愛華自らがしてくれた。

真っ白のミニのフワフワドレスにガーターに白のニーハイソックス。そしてアンクレット。

エクステをつけているロングの髪を右側を編込みにしてアップにあげて左に流して前髪も左に流した。

メイクは真紅の口紅が引き立つ様にマスカラとチークを薄めにして出来上がり。

「母様にしてもらうの久しぶりだねぇ。」

「ふふふ。そうね。
愛夢が可愛くも、綺麗にも、かっこ良くも変身させるのはやっぱり私が一番わかってるわぁ。」

「うん!」

「…愛夢…迷いも後悔も無い?」

「母様…俺ね、要と別れて良く解ったんだ。俺の全ての感情が素直に出せて大切な人ってやっぱり弥彦で。
まだ友愛か愛情ってよくわから無いけど、今日会っただけで切なくて泣きそうだった。
そんな愛している人を友愛かとかで悩む必要無いと思って。

俺は一生かけて弥彦を幸せにしてあげるの。してあげたいの。」

愛華は後ろからぎゅっと抱きしめた。
いつも強気の愛華が泣いてるのが解ったから頭を撫でてあげた。

「愛夢。それで良いのよ。
愛した人を精一杯幸せにしてあげなさい。
お互いがお互いを愛せる事は奇跡の事よ。
それに何かあろうが私は何時でも貴方の味方。

愛してるわ。愛夢。
婚約。おめでとう。」

「母様。ありがとう。
俺も愛してるよ。」

2人で笑いあった時にノックの音が響いた。

「ふふふ。魔王のお迎えね。」

「母様…。まぁ確かに。」

カチャ
「愛夢。行くぞぉ…ぉ。」

愛夢の姿に固まる弥彦。
愛華は含み笑いをむける。

「愛夢の綺麗な足を舐めまわして見てんじゃねーぞ。餓鬼。」

愛華の言葉に我にかえる。

「ババァ。これじゃぁ、ハイエナ共の餌食だろ!!」

ガスッ

「誰がババァだぁ!?
婚約披露なんだからこれぐらい当たり前だぁ。てめぇらでキッチリ姫を守る為の餌になれや!」

また始まったと愛夢は苦笑した。
そして弥彦と愛華の腕を取り強制的に辞めさせたのだ。
2人共愛夢の笑顔に弱いのだ。

「さぁ。行こう。」

愛夢が言えば、グランドから体育館まで靴を履かない愛夢を当たり前の様に弥彦がお姫様抱っこをして愛華は後に続く。

愛夢は幸せを感じていた。




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あきゅろす。
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