ゆるゆる 8 先ず始めに話したのは、先程の様子を見た誉だった。 「聞いておきたいんだが、お前達の中にある涼宮蘭のイメージはどんなものだ?」 その言葉に隊長達は順に答えて行く。 「宇宙人」 「毬藻」 「礼儀知らず」 「乱暴者」 そして担任である恭弥は… 「子供。」 緑からは… 「小学校に入学したての子供。」 其々の言葉に政宗、誉、愛夢は苦笑した。 「あのねぇ。どちらかと言うと、恭ちゃんとミー君のイメージが近いかも。 隊長達は敵として見てるイメージが強すぎるのぉ。 今日ここに来る前に風紀室で蘭君に会ったのぉ、ほーちゃんに書類見せてる間話しかけられたよ? だけど、仕事が大切な事やその時は待ってねぇと言えばきちんと解ってくれる子なのぉ。」 「で、ですが!風紀室や生徒会室に入るなど!」 「うん。そこもぉ。 今も来たがってたよ。ダメだよぉって言ったら贔屓はダメだぞ!って言ってた。 だけど、生徒会室や風紀室には生徒一人一人の個人情報なんかもあるから、生徒から選ばれた役員以外トップの許可が無い限りはいれないんだよ。って説明すれば、今までの事も仕事の事も解って謝って来てくれたのぉ。 それに蘭君はお母さんに迷惑かけて来た分恩返しをしたいんだってぇ。 だから、授業もちゃんと出ると思うよ。落ち着くまでは1人にならない様に言ってあるしぃ。」 「で、ですが!役員の方達と」 「うん。そこねぇ。そこなんだよねぇ。ハッキリ言って、蘭君は友人だと言っているし恋をしているのは役員達なんだよ。 相応しくないなんて周りが本来なら口を出す事じゃないの。 そんな事言い出したら、役員同士や親衛隊じゃ無いと付き合えないって事になっちゃうでしょ? 親衛隊はその者を守る為にあるのぉ。 嫉妬をして守る筈の人の気持ちを無視する為に存在する訳じゃない。 それを彼らの親衛隊に教えてあげて欲しいのぉ。」 「はい!」 返事をしたのは愛夢の親衛隊隊長だった。他の隊長達は自分達の主に目を向けた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |