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小説
ファースト(直→主)
彼の恋人になって数日が過ぎて、
僕は改めて、何故彼は僕を選んでくれたのだろうと思う、
深海さんの周りには、すごく綺麗な女性達がいる。
彼と同じ2年生では、里中先輩、天城先輩、海老原先輩、下級生では、久慈川さん、松永さん、松永さんは綺麗と言うよりは可愛い部類だが、
自分とは全然違う、付き合って日数が過ぎるほどに僕は彼にふさわしくないのではと思ってしまう。

昨日の学校の帰り、彼と二人で歩きながら
「すみません、明日のお昼は久慈川さんに誘って頂いたのでご一緒出来ないです。」
彼は、少しがっかりしたようだが
「うん、わかった、じゃ、明日の朝に、直斗の弁当渡すよ。」
にっこり笑った。その笑顔が僕にはまぶしすぎて思わず俯いて
「ええ!?いいですよ、ご一緒出来ないにお弁当だけ頂くなんて!申し訳ないです!」
僕は頭を、思いっきりブルブルっと振った。
頭を振りすぎて、帽子がふわっと飛んで地面へ落ちるかと思ったその前に彼が帽子の鍔を持った。
帽子を僕の頭に軽く乗せて、そのまま彼の手が僕に頬にそっと添えられ
「いいよ、俺が直斗の弁当を作りたいのだから、りせに自慢してよ!」
僕は顔が赤くなるのを感じ、それを見られたくないので彼の手から逃れるのに、1歩後ろに下がり帽子を深くかぶった。
「深海さんの料理の腕は、久慈川さんも知ってるのでしょう、自慢もなにもないのでは?」
彼は、僕が後ろの下がった為に宙に浮いた手を自分の頭にやり、ぽりぽりとかいて
「うーん、俺の中では、直斗への愛情が入った料理とは違うと自負してるんだけどな」
こ この人はなんでそんな恥ずかしい事がさらりと言えてしまうんだ、僕はますます顔が火照るのを感じた、
そんな事を話なしているうちに僕の家へとついた。
「じゃ、また明日!」
彼は僕の肩を軽く叩いて自分の家へと帰っていった。


そして今お昼休み、やっぱり彼はキチンと僕のお弁当を作って来てくれて朝に渡されて、今僕の膝の上にある。

「直斗君のお弁当って、もしかして先輩が作ってるの?いいなぁ〜、見せて!ね」
かわいらしく、首を傾けて、綺麗な手を伸ばし僕の膝に置いてたお弁当箱を取った。
あっと思った時には遅く。
彼女はふふーんとお弁当箱を持ち
「ね、開けていい?」
恐らく駄目だと言っても開けるのでしょうと思い
「いいですよ、でも、久慈川さんも先輩にお弁当を作って頂いた事があるのでしょう?だから見ても仕方ないでしょ?」
彼女は、ちっちっと指を立てて
「わかってないね、直斗君は、友達弁当と愛妻(?)(夫)弁当は違うんだから!では、お披露目!」
彼女は丁寧に包みを開けて少し大きめの2段のお弁当箱を開けた。
「うわっ〜、やっぱり先輩すごい!、これちゃんとカロリー計算と栄養バランスを考えて作られてるよ!きっと、いいな直斗君は」
そんな事を言われて、僕はそうなのかな?っと料理に疎い僕にさっぱり分らなかった。
「そんな事ないですよ、なんかこのお弁当僕には量が多いし、きっと久慈川さんの分まで作ってくれたんですよ。」
「うーん、そういえば、少し多いかもね、さっすが先輩!じゃ、私も少し頂いていい?」
「ええ、では、いただきましょう」
二人で、談笑しながらお弁当を食べた。

そして、予鈴がなったので、お手洗いへと手を洗いに行った、
お手洗いから出てきたと同時に、彼が2階から降りてきたので、声を掛けようとしたその前に
松永さんが、かわいらしく微笑みながら彼に声を掛けていた
「先輩、今日部活ですね。出られますか?少しは私上達したのでまた聞いてください」
「うん、今日部活行くよ。」
「じゃ、先輩放課後に」
二人が分かれた後に、今度は、ふわふわした髪の綺麗な女性が彼に声を掛けた
彼女もまた、きれいな笑みを浮かべ彼に話しかけて
「あっ、梗、今日少し付き合ってよ」
「いや、今日部活なんだよ、またな。」
「あっそ、まあいいわ、また今度ね。」
その後に、久慈川さんが、無邪気にかわいらしく自然に笑いかけて
「先輩!・・・・・」
あとは、何を話しているのか僕の耳には入ってこなかったが、本鈴のチャイムが聞こえた、二人はそれぞれ自分の教室へと向かった。
今更ながらに自分が、彼の隣に居ることに罪悪感の様な、居て言い訳ないと申し訳ないような気持ちになり
あんなに、綺麗な女性達が回りにいるのに何で?
僕は、何故か頬が濡れてるに気が付いて、
「あれ、なにこれ」
慌ててハンカチで拭って、回りを見ると誰も居なく、今更教室へ戻るのも気が引けたので屋上へと上がった。

何泣いてるんだろ?自問自答する、
さっき、3人の女性達が彼の隣にいても不自然ではなかった。いや、逆にお似合いだった。
彼に、普通に声を掛けて話したりして、自然に笑えて、女の子らしい、全て僕には無いものそれが羨ましかったんだ。
こんな、男の姿をして、彼に笑ったり、自分から話掛けたり出来ない自分に、いつか彼に呆れられて去られてしまうんじゃないかと
それで、涙が出てくるんだ。
涙が止まらない僕は、フェンスに片手をついてもう片方の手で声が漏れないように口を塞いで「うっ」と声を漏らして泣いていた。
すると、背中から、ふわっと軽く抱きしめられ
「どうした?何かあった?」
えっと思いそっと振り返るとそこに、優しく微笑む彼が居た。
「どうして?あなたが居るんですか?じゅ 授業は?」
「うん、直斗が、階段を上がるのが見えて追いかけてきた。」
そう言うと、そっと、僕を抱き締めた、僕の体は彼の体にすっぽりと包まれて暖かさを感じて僕は少しほっとした。
「何かあったの?」
何でも無いと言おうとして、少し彼から体を離し少し上を向くと、彼の顔は優しく微笑んでるけど、少し悲しげな微笑だった
彼の手が僕の腰を抱いて、もう片方の手で、そっと、頬に添えられた
「いえ、なんでもないんです。」
「なんでもない事は無いだろう?そんなに涙を流して」
添えられた手で、そっと涙を拭われた。
「いえ、あの、その僕なんかより、先輩にはもっと可愛くて、綺麗な人が似合ってるんじゃないかと・・・」
そんな事で泣いてたのかと思われてきっと呆れられると思い、僕は俯いた。
「直斗、直斗は、自分が俺に相応しくないと思ってるの?俺は、姿形で、直斗を好きな訳じゃない」
そう言って、彼は僕の顔をそっと両手で包み上へ向かせた
「直斗だから、好きになったんだよ」
そう言うと彼の顔が近づいて、そっと唇を重ねられた。
僕は、びっくりし、彼の綺麗な顔をまじかに見て急に恥かしくなりきゅと目を閉じた。
まるで、壊れ物を扱うようにやさしくキスをされて、僕は何故か少しほっとした、しばらくして彼が離れ
「うん、泣き止んだ、それにしても、俺のほうが直斗に相応しくないかと思ってたのに、そこまで思ってくれて直斗には悪いケド、嬉しかったな」
ぎゅっと抱き締められた。
「う 嬉しいって?僕は見た目にも男だし、態度も言葉使いも」
「格好なんか関係ない、俺は直斗を一度も男に見えた事ないよ、仕草や態度、もういろんな所がすごくかわいいし、俺には一番愛しい女の子だよ」
耳元で囁かれて
「でも、出来れば卒業するまで、そのままの格好でいてほしいな、他の男寄ってこないように」
えっと思い、彼の顔を見て
「なんか矛盾してませんか?」
彼はにっこりしながら自信満々に
「うんにゃ、俺だけが、照れて紅くなったり、慌てたり、泣いたりする可愛い直斗を見れればいい、他の奴には見せたくない!」
子供のように微笑みながら
「直斗の唇もおいしかったし、もう1回していい?」
ええ!?もう一回って、待ってっと言おうとする
僕の返事を待たずに、彼は僕の唇を塞いでしまい慈しむようにキスをする。
僕はびっくりし、恥ずかしくて、目をつぶってしまい。
さらにキスが降り注いだ。


僕はこの人に会えて本当に良かったと幸せに思った。
≪あとがき≫
直斗君は探偵としては、すごいのに
自分の事で、女の子としては自分を下に思ってるのではと思いこんな風に書いてみました。
それにしても、文章表現難しい。

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