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小説
ランチタイムとその後で(主直+花)
「僕も、深海さんが好きです」っと言われた日から、

ああ〜、他のコミュニティは全て終わらせてmaxにしてて良かったなぁんて思いながら、お昼休みの屋上
大好きな直斗と、お昼を毎日一緒にすごしてる。

「ほら、今日は、茶巾ずしと、デザートにプリン作って来た。」
「先輩、ありがとうございます、なんか悪いですよね、僕料理出来なくて・・・」
直斗が悲しそうに俯いた。
「今日もうまく出来たから、持って来たんだよ。それに、はじめは超失敗して、花村に無理やり食べさせてさ。」
「えっ、そんなんですか?じゃ、僕も練習すれば先輩みたいに作れるかな。」
そう言うと、ようやく顔を上げて笑ってくれた。
「出来るさ、きっと、よかったら教えようか?直斗なら、ちょっと教えたら俺なんてすぐ抜かされるさ」
そういいながら、直斗の唇の端についてご飯粒を見つけたので、顔を近づけてちゅとキスするように食べた。
「いただき」っと言って離れると、
直斗は、まるでフブで氷付いたように固まり、じょじょに顔を紅くして
まるで、ぼんと音が聞こえるように真っ赤になった。
「な 何してるんですか!」
あたふたして、制服のポケットから手鏡を取り出し、他に付いて無いか入念にチェックし、自分の顔をみて、紅い事に気付いたのか
片方の手で、顔を隠すようにした。
俺はふふっと微笑んで、
「ほら、食べよう、もう顔にご飯粒付いてなし。」
「もう先輩は、そんな恥ずかしい事しないでください、」なんて言いながらも、お弁当を全て食べてくれた。
無事、デザートのプリンまでたどり着いて、お昼休みの終わりのチャイムが鳴ったので、名残惜しいが教室へと向かい2階の廊下で
「じゃ、直斗放課後に」
「あっ、先輩すみません、今日は用事があるので、ご一緒出来ないです。」
「そうなのか、じゃ明日の朝迎えに行くよ。」
「本当に、すみません。じゃ明日の朝に」
直斗が申し訳なさそうな顔をして、1階へと降りていった。

教室に戻った俺は、花村と千枝と雪子が楽しそうに話をしている脇を通り自分の席に着いた。


「花村、リーダーどっしたの?」
「深海、帰ってきたのか?」
「花村君の後ろを、どんよりした感じで通って行ったけど。」
どれっと、花村が後ろを向いた。
「本当だ、周りのオーラがどんよりした感じが漂ってる。」
そこで、本鈴のチャイムがなり、深海に声を掛けずに仕方なく3人はそれぞれの席に着いた。


そして、放課後、


「よう、深海、久しぶりに一人か俺に付き合え!」
花村は、相棒っと言いながら引きずるように、ジュネスのフードコートへ

「おまえ、何かあったの?そんな暗い顔して、どんよりオーラ全開だぜ!」
相棒は、ぺちゃりと机に突っ伏し
「うぁ、そうか〜。」
なんて、今までに見たこと無いような腑抜けぶり挙句に
「なんで、花村だけなんだ」なんて言いやがったので
その言い草はなんだ!と思い
「わかった、もう直斗に振られたか、嫌われたのか」
相棒が、俺をちらりと見て
「違うよ!縁起悪い事言うな!」
はぁと溜息を吐いた。
「じゃ、なんなんだよ!」
「直斗と今この時、一緒に居れないのが寂しいだけだ、明日の朝まで会えない。」
俺はなに〜っと、テーブルに突いていた肘が、がくっとなり
「たった数時間の事だろ、そんな風になるか?普通。」
「まぁ、俺もこんな風に相手事ばかり考えるのは、初めてで戸惑ってるけど。て言うか、まあいい」
はぁとまた溜息をついた。
それを聞いた俺は、なおがくっなり、危うく椅子から落ちそうになった。

そういえば、直斗以外の女の子と,割と一緒に居たけどこんな風ではなかったな?
てっきり、俺はみんなと付き合ってるものとばかり思っていたが、実は違っていた。(実は相棒は5又ぐらいしてるんじゃと思っていた、いろんな所で見かけたもので)
りせからのアプローチにも平然としてたし、腕に抱きつかれても動揺してるのも見た事なかった。(うらやましいぞ!!)
他の、たしか、バスケ部のマネジャーの海老原あいとも、あんだけ一緒にいても、普通だったなと思った。
俺だったら、顔緩んじゃうよな。二人とも可愛いし、腕なんて組まれたら・・
でも、初めてで戸惑ってるって今言ったよな?もしかしてお付き合いってのは、初めてなのか?
仕方ない花村様が恋のアドバイスしてやるか!っと思ったのが運につき
「お前、今まで付き合ったりしてこなかったのか?」
相棒はむくっと起き上がり、腕を組んで
「うーん、どうだろ?付き合ってたって言えるのかな?いつも気付くと隣に女の子がいて、休みの日には約束させられて、いつのまにかああなって、
それで、何故か相手から(あなたともう会わない)って言われてたかな?これって、付き合ってる事になる?ならないよな?どう思う?」真面目な顔で言った。
なにっとたまらず、俺は机に突っ伏した。
気付いたら隣に居たって?ああなっててどう言う事だ?ままさか・・・
なんだ、こいつ、その状態で、付き合ってたかどうか解らないだと、天然の女たらしか?俺、ま負けた?。
今度は俺が、がっくりのどんよりオーラを出す羽目になり
「花村、そろそろ俺帰る、晩御飯と明日の直斗と食べる弁当の下拵えしないと、じゃ、またな、なんか落ち込んでるようだけど、元気出せ!またな」
と、立場逆転で帰って行った。

うおーなんなんだこの流れ!俺負けじゃね、なんかすごく負けた気がする。
「うわー、陽介どんよりオーラ全開だクマ!クマが慰めようクマか。」
なんて言われてますます落ち込んだ・・・。
いつか絶対見返す!と心に誓った。


でも、あいつには永久に勝てないかも、トホホ・・・


≪あとがき≫
花村君は顔は良いし、性格もいい奴だなのに何故にもてないのか?
なんとなく、一人墓穴を掘ってしまいそうなので
こんな感じにしてみました。


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あきゅろす。
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