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小説
探偵物語?出会い(主直+花)H21.6.13UP
初めに:勝手に探偵業にて話を作ってます。





たったったった

「待てー」

「しつこいな、いい加減にしてくれ」

ぜぃぜぃと陽介は立ち止まり、息を整えていた。

陽介が止まっている間にも。黒服の男達が数人追いつきそうになり

「やばっ、もう、あんなところかよ!ちっとは休ませろ!」

また、陽介は走り出し、角を曲がったとたん人にぶつかり、よろめいた。

「あたっ」

「痛っ」

「急ぐので、ごめん」っと走り出そうとしたときに後ろから腕を掴まれた。

しまったっ先回りされたかと陽介は思い、どうしようか?なぐろうかっと思った時。

「あの、花村陽介さんですか?」

落ち着きのある声で、前から聞かれた。

あれっと思い恐る恐る見てみると、小柄な帽子を被った少年が立っていた。

陽介の腕を掴んでる人物を見てみると、こちらは、背が高く、銀灰色の鋭い瞳をした少年、

二人を交互に見て

「誰だ?あいつらの仲間か?離せよ!」

陽介は力一杯に、掴まれた腕を振ったがびくともせず、したばたと振り解こうとしていると小柄な少年が話し掛けた。

「おちついて、僕達はあなたの味方ですよ、
取り敢えず、今は追っ手が迫っているので、僕について来て下さい。」

「直斗、奴らがそこまで来てる、俺が食い止めるから、そいつを連れて行け、落ち合う場所は分かってるな?」

「はい、じゃ、お願いします、先輩気を付けて、では、行きましょう花村さん」

陽介は、戸惑ったが、小柄な少年なら、後でどうにでもなると思い取り敢えず頷いて小柄な少年について行く事にした。





しばらく走って、とある喫茶店に入った。

陽介は、ここがどこかも分からなかったと言うのも、小柄な少年は意外と走るのが速く、ついて行くのがやっとで、周りを見る間が無かったのだ。

席に座り、水が来て陽介は一気に飲み干した。

小柄な少年は、陽介が落ち着いたのを見計らって話だした。

「自己紹介が遅れて申し訳ありません。
僕は、白鐘直斗、探偵です。
実は、あなたの保護を依頼されて、探していたのです。
間に合って良かったです。」

(探偵?このちっこいのが?どう見ても中坊にしか見えないが)
訝しげにその探偵を見て

「お前、何歳なんだ?本当に探偵?どう見ても中坊だろ?」

直斗は、かっと花村を見上げて

「失礼な!これでも16歳です!」

「ええっ!?マジ!?俺と1つしか、ちがわねーじゃん」


からんからんと、喫茶店のドアが開く音がしたので、二人ともぎくりとそちらに目を向けた。

入ってきた人物を見て二人ともほっとした。

さっき、俺の腕掴んだ奴だ、えらく早いな、陽介はそんな風に思っていた。


直斗は、立ち上がってそいつに手を振った。
直斗を見つけたそいつは、先程とは違ってにっこりと笑って近づいて来た。


「直斗、あいつらは取り敢えず全員殴りたおしてきた。
1時間くらいは目を覚まさないから、仲間にも連絡出来ないじゃないかな、今のうちに帰ろう」

陽介の事は見ずに、そいつは直斗に声を掛けた。

「花村さん、この人は、深海 梗さんです。あなたと同じ年です。
今のうちに僕らの事務所へ移動しましょう」

直斗に、紹介されたそいつはちらりと俺を見ただけで、くるりと向きを変えて出口へと向かった。

(なんなんだ、こいつ、失礼な奴、)

そう陽介は思いながらも。二人についていった。





小さな探偵の事務所へ着いたのが、もう夜中だった。
陽介は、走りすぎて疲れたのか、事務所に着くなりソファの座り眠そうに瞼を擦った。

(今日は、走りすぎだ〜、疲れた〜)

陽介の様子に気がついた直斗が声を掛けた

「花村さん、お疲れでしょう、僕のベットをお貸ししますから休んで下さい。」

「えっ、いいのか?」

「ええ、どうぞ、あそこの部屋ですので。」

「じゃ、お言葉に甘えて、お休み〜」

陽介はふらふらと、直斗の部屋へと行った。







<あとがき>
取り敢えず、1回区切りますです。
普通の(?)物語になりそうですが、(文章力無いのに!)なんとなく、陽介が追われるみたいな話書きたかったので。

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あきゅろす。
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