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第二回シューラーバー


「大山さん」

…大橋です。

「ちょっと今、空いてますか?」

「へ…?あ、はい」

優しい口調なのに、まるで体育館裏に呼び出されているような気分になるのは何故だろうか。

それに凛ちゃんからの誘いって何か怖い…。


「いい?明里、これは修羅場よ。健闘を祈る!」

一人の子にコソッと耳打ちされた。

こ、これは人生二度目のシューラーバー!!


「じゃ、あたし達は先帰るねー!」

「あ、うん…」

“バイバイ”と言おうとした瞬間、背を向けた皆が一斉に振り返った。


「明里、しっかりね」

「口閉じて!」

「足閉じて!」

──そう言って愉快な仲間たちは去っていった。


ていうか、口閉じろとかは余計だってば…



「場所、移動しましょうか?」

悪玉菌がウジョウジョしているような黒いオーラを放ちながら微笑む凛ちゃん。

「や、あの…」

まさか体育館裏に……!!


「何か不都合でも?」

「……ないれす」

あまりの気迫に一歩後ろに下がりながらも首を横に振った。






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