恥ずかしい草影
「──あのさ…やめない?」
草影に一列に整列し、林翔高校の門を釘付けになって見ている愉快な仲間たち。
非常に恥ずかしい。
そして恐い。
「あんたはメールで連絡して彼氏を誘き寄せなさいよ!」
誘き寄せるって…
罠にはめるんじゃないんだから。
「あ!あの人カッコイイ!!」
「本当だー!超タイプ!!」
門から出てきた一人の男を見て、皆が騒ぎ出す。その光景は端から見るとまるでアイドルの追っかけのようだ。
「でも、明里の彼氏の方がカッコイイよね」
一人の友達の言葉に全員がピクリと体を反応させた。
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