朝の奇襲
──カーテンの隙間から眩しい朝日が射し込む。 ピーチク鳴く鳥も、私には子守唄に聞こえる。
「まだ7時………寝よ」
日曜日は二度寝が基本。
そう、この日も普段通りの休日だと思っていた。
「…い……なさい…」
「んぅー…」
気持ちよく寝ていた私の体が左右に揺らされる。耳にと切れと切れ届く音は声?物音?
もしかして、地震……?
「明里!起きなさい!!そして、早く支度しなさい!!」
眠たい目を開けると見えてきたのは、興奮気味のお母さんの顔。
「は?したく……?」
「寝ぼけてないで起きなさい!!」
あまりの大きな声に驚いて目を見開く。一気に目が覚めてしまった。
「お見合いよ!早く用意しなさい!!」
「は?」
お母さんの口から出てきた言葉に耳を疑う。
「ちゃん可愛い格好しなさいよ!!」
「え、えはあ!?」
お見合ぃぃいぃ!?
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