恋はポテトチップスに劣る
「んんんー…」
ボリボリとポテトチップスを貪りながら、お母さんの話を思い出していた。
“嫁にいけなくなるわよ”
嫁ねぇ…。
てゆうか、最後に恋したのっていつだっけ?
眉間に皺をよせて、必死に記憶を手繰りよせる。
「………確か、中学三年の頃?」
高校では一度もしてないし。女子高だから、校外じゃないと恋できないしね。
「…ま、いっか」
そう呟いてポテトチップスをもう一枚口の中に放り込む。
そこまでして恋なんてしたくないし。
──…この時は、お母さんが裏で何をしてたかなんて、知りもしなかった。
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