恋愛未経験?
「プラネタリウムとか?」
ふわりとした笑顔で言われた。
「あ、釣りとか。それとも…」
「あの、ふざけてるんですか?」
プラネタリウムとか釣りって…どういう発想してるのよ!!
「…すみません」
しゅんと下を向いている美少年がたまらなく可愛く見えたのと同時に、ある一つの疑問が浮かんだ。
「もしかして、女の子とデートしたことない?」
顔を赤らめて美少年が頷く。
まじですか…
「じゃぁ、今までに付き合った経験は?」
「えっと…ないです」
ななな、ないぃぃいぃ!!!?この美少年がぁ!?
「つ、つまり女経験0?」
「…はい」
ピュ、ピュアボーイ!!
本物の純情美少年だ!!
「やべ、鼻血でそ…」
「何か言いました?」
やばい、つい本音が…
「べ、別に!じゃぁ、映画館行こ」
「え、映画ですか…」
ほんの少し顔が青ざめたように見えた。
「いや?」
「平気ですよ。行きましょう!!」
美少年は、私の手を引いて歩き出した。
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