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アイプチ


「よし、服オッケー」

今日の服装は、女らしくスカートをチョイスした。まぁ、これならお母さんに文句は言われないだろう。


あとは…化粧だ。

アイラインを引いて、ポーチから小さなボトルを取り出した。

これは、私の必須アイテム。



  ア イ プ チ !



実は、中学の頃から私は目を二重にするためにアイプチを使っている。

目が一重なのがコンプレックスなのだ。

中学の頃は、アイプチをやっている人が少なかったため、たくさん影で言われた。

そのためか、恋をするのが怖くなった。


どうせ…。とか
自分なんて…。とか

いっつも卑屈になっていた。


恋なんて面倒くさい。辛いならしない方がいい。

その結果、現実逃避がしたくて漫画やゲームに走る。


それが女度が低い私の設立の理由。


…それでも、アイプチだけは続けている。

これがなくなったら、きっと私の中に自信という文字はなくなるだろう。





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