もっとマトモな嘘をつけ。
「じゃあ楓と峰岸、また明日な」
「またね」
「ぁあ」
「………」
食堂を出た後、俺達は和緋にこの学園の事を教えた。
主な学校の構造や行事…それと、親衛隊の事。
そして和緋も自分の事を話し出した。
自分が"FALLEN LEAVES"の現総長であること、前総長の『氷の死神』を探しにこの学園に来た事を。
ちなみに話している間中、3人の視線が痛かった。
そして今。
「さて…やっと2人っきりになったな楓…」
俺はかなりのピンチ。
「…まるで映画のセリフだな」
どうやら俺はこんな時でも表情が変わらないみたいだ。
ある意味すごい。
「茶化すなよ。答えろ、お前は何者だ?」
お前が探している人物です。
言えるかボケ!
さてどうするか…知らないじゃすまないだろうし、黙っているのも無駄だ。
「__俺は…双子の兄だ」
「…双子の……兄…?」
「…ああ」
ありえねええええええ。
苦しすぎる。
さすがにこんな嘘を信じるほどそこまで馬鹿じゃないだろ…!
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