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何故こうなるんだ。


いつもは賑やかな筈の食堂は静まり誰も動かない。
視線はある男達に集まっている。

『黒の悪魔』と呼ばれた男と

『金狼』と呼ばれた男。

2人は向かい合ったまま、互いの顔を睨んでいた。


そして俺は内心かなり焦っています。
和緋がここに来たからには、いつか接触すると思っていたが、いくらなんでも早すぎる。

初日から来ることねえだろてめえら。
最悪。



「なんでお前がここに居んだ…」

「あーん?俺様がここにいちゃ悪ぃのかぁ?」

「『黒の悪魔』がこの学園に入ったと聞いたので挨拶に、ね」

「『赤姫』まで居るのか…」



『赤姫』まで出て来たか。
何も会長、副会長が来なくても良いだろうが。
暇人かお前ら。


「で?『黒の悪魔』は何をしにここに入ったんだ?」

「お前には関係ない」



「『氷の死神』でしょう?」



「…………」

「図星か。どーせお前もあいつを探してんだろ?」



お前…も…?



「…その言い方は不愉快だな。まるでお前等があいつを探しているように聞こえる」

「探してんだよ」

「…………」



何なんだこの空気は…
周りの奴等どころか悠と連夜も目を見開いて固まっているぞ。


『氷の死神』を探しているだと?
何の為に…いや、それより

和緋は俺を探しに転校してきたという事か?


有り得ない。


金狼たちは元々ここの生徒だったし、俺がここに来る事は誰にも告げていない。
藤が他言したとも考えられないし…

なんでここに来た?
一体、


どこから俺の情報が漏れたんだ…?




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