野次馬根性も程々に。
初めて入る訳でもないのにキョロキョロキョロキョロと…
めちゃくちゃ怪しい。
「…同室者はどんな奴だ?」
「ああ…和緋の事か。そうだな…爽やか系という奴だな。悠が好きそうだったぞ。男前で……どうした?」
なんだ説明してやったのに何で2人とも固まっているんだ?
「和緋…だと?」
「同室者の事だよね?…もうそんなに仲良くなったの?」
「まぁ…普通なんじゃないか…?」
「「ふーん……」」
本当にどうしたんだ2人共。
悠なんかせっかく可愛らしい顔しているのに怖い顔してるし、連夜は眉間の皺がハンパない…
あーなんかめんどくさいな。
「言っておくが俺の好みは外も中も男前な奴だぞ。遊び人は嫌いなんだ」
じゃあ和緋はダメか…?
確かバイと言っていたな。
「ふーん、和緋は綺麗な奴が好きと言ってたし、それなら連夜が狙われるかもしれないな」
「オレだって綺麗な奴の方が良いさ」
「おい!同室者ってゲイなのか!?」
「バイらしい」
俺と一緒に居た時はノーマルだった筈なんだがな…多分。
「楓、気をつけろ」
「何かされたら言いなよ?そいつを五体不満足にしておくから」
「…俺に何かする奴は居ないだろうが」
それ以前に俺はノーマルだ。
悠と連夜は顔を見合わせてため息をついた。
「貴様は無表情だがよく見ると良い男なんだぞ」
「前髪と眼鏡で隠れてるからよく分からないけどね」
「ほっとけ」
「顔見せろ」
「オレも見たいな」
「わっ!」
悠と連夜が飛びついてきて俺は押し倒される形になる。
尻ぶった…
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