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REBORN 長編
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「良かったら僕と越前君の3人でお風呂入らない?」


(部長さんは無視なんだ…)


「不二。何を言っているんだ。俺が2人と入るんだ。」


(……)




「部長まで何言ってんスか。俺達はもう上がるんスよ。2人で入って下さいよ。」


「え、リョ、リョーマ君!!??」



リョーマはツナの右手首を掴んで更衣室へ入って行った。



「…なんでこんな堅物眼鏡とお風呂に入らなくちゃいけないの??僕まで堅物眼鏡になっちゃうじゃないか。」


「…それはこっちの台詞だ。お前みたいな腹黒と入ったら俺も腹黒になってしまうだろう。」


「それ…どうゆう意味??何?腹黒って。」


「そのままの意味だ。」


「「…………」」



残された2人は無言で睨み合っていた。









「か、変わった先輩達だね……」


「変人なんだよ。あの人達。」



リョーマは溜息混じりにそう言うと、ツナの手首を離して自分の服を着始めた。



「なんかね、俺の知り合いに似てるんだ。」


「ふーん。アンタも苦労してんだね。」


「リョーマ君もね。」



そう言ってツナも自分の服を着始めた。



「…またアンタと会えるかな。」


いつの間にかズボンまで穿いたリョーマが言った。



「え、うん…そうだね。俺も会いたいなぁ…」

(俺の苦労が分かってくれる人なんて初めてだしなぁ〜)


「…………」


まだパンツ一丁のツナが呟くとTシャツに袖を通そうとしたリョーマの手が止まった。


「?どうしたの??」


「…早く着替えなよ。」



ズボンに片足を通しながらツナがリョーマを見上げて聞くと、リョーマはすばやくTシャツを着てタオルで顔を隠しながら髪を拭いた。



「うっ…うん。」

(気のせいかな??顔が赤いように見えたけど…)




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あきゅろす。
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