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REBORN 長編
お約束

「あのさ、気になったけど…アンタ何歳?」


「あ、14歳だけど…」


「…2つも年上だったんだ………」

(同い年か年下だと思ってた…)


「えっそうなの!!??リョーマ君の方が年上だと思ったよ!!」


「え…」

(初めて年上扱いされた…)



リョーマは今まで上から目線の人達とよく一緒に居たため、年上だと思われた事が無かった。それをたとえ同じ様な身長でも2つも年上の人に年上扱いをされて嬉しくない訳が無い。


「いいなぁ〜大人っポくて…」


これも初めて言われた。リョーマは正直かなり嬉しかった。



「リョーマ君?どうしたの??」


ツナを見たまま呆然としていたリョーマはツナの声で我に返った。



「俺、アンタ気に入ったよ。」



リョーマは口元を少し緩めながら言った。



「…へ?」

(今笑った…??綺麗…)


リョーマを意識したその瞬間、ツナの顔に朱が走った。



「?顔赤いけど…」


「そそそそそんな事無いよっ!!!ちょっ…ちょっとのぼせたみたい…!!!」


「ふーん。じゃあ出ようよ。」


「うっ…うん!!そうしようか!!!」

(俺なんでこんなに挙動不振になってんのー!!!)



リョーマがゆっくり立ち上がるとツナわ勢いよく立ち上がり更衣室へ走り出した。
…でもダメツナのあだ名は伊達じゃなかった。タイル張りの浴室は走るとよく滑る。



「ぅうわっ!!!」

(お約束ですねーーー!!!!)



「危なっ……!!!」











いつまで経ってもツナに痛みは伝わらなかった。




「………あれ?あ…リョーマ君!!??」


「っ……アンタ…ドジなんだね。」



ツナの下じきになっていたリョーマがため息まじりに言った。



「ごっ…ごめん!!本当にごめん!!俺重かったよね!!!どっかケガして無い!!??」



ツナは顔を真っ青にして体を起こしてリョーマに聞く。



「アンタ軽過ぎ。飯食ってんの??」


「なっ…食べてるよっ!!悪かったねガリチビでさ!!」



リョーマも体を起こしてツナの下から上を見てそう言うと真っ青だった顔が今度は真っ赤になってツナは怒ったように言った。


「…真っ青になったり真っ赤になったり…アンタは見てて飽きないね。」



「………/////」

(リョーマ君のせいなのに…)




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