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REBORN 長編
旅館前にて**リボーンSide
「…………まじ??」



リボーンに(強引に)連れられてやって来た場所は都会から少し離れた旅館…というかデカイ建物だった。
そして……



「10代目ー!!!!こっちですよー!!!!」


腕がちぎれそうなくらい振って俺を呼ぶ獄寺君。

「ツナ〜!!来る途中の電車とかで変態糞野郎共に何もされなかったか??」


爽やかな笑顔と黒い言葉で俺を心配してくる山本。

「君達もう少し静かにしなさいよ。他の客も居るんですよ。…綱吉くーん!!!早く来て下さーい!!!」


言ってる事とやってる事が矛盾している骸。

「君が1番うるさいんだけど。南国果実は帰れば??」


俺の記憶が正しければ群れるのを最も嫌うはずの雲雀さん。

「ガハハハハ!!!ランボさん参上だもんね!!」

家に居ないと思ったら何故かそこ居るランボ。

「沢田ー!!!もっとテンションを上げんかぁぁ!!」


有り得ない程テンションが高いお兄さん。




守護者全員が旅館の入口に立って俺を待っていたらしい。



「なんでみんなが……」


「早く来いダメツナ。さっさと入れ。」



俺の前を歩いていたリボーンが振り向いてきてそう言った。



「ちょっ…ちょっと待て!!なんで皆が居るんだよ??つーかホントなんで!!??」


「ちったぁ考えろバカツナが。たまにはダメ生徒を少しでも喜ばしてやろうっていう優しい優しい家庭教師様の意図が分からねぇか。」



あのリボーンが俺の事を考えてこんな旅行を計画してくれてたなんてかなりビックリだった。
ちょっと目が潤んできた。


「リボーン……!!!お前…」

(俺はお前の事を血も涙も無い傍若無人最強性悪家庭教師なんだとばかり思っていたよ…)


「……声に出てんぞ…死ぬか??」


「すいません家庭教師様。……でも本当にありがとな、リボーン。」



本当に嬉しかった。今まで友達(あくまでも友達と言い切る。)と旅行なんてしたことなかったから。


「……………フン。」



そして俺は守護者達と旅館の中へ入って行った。
この時の俺はこれから何が起こるかなんて事はまだ知らなかった。





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