REBORN 長編
序章**リボーンside
「明日から夏休みか〜楽しみだなぁ〜」
誰も居ない自室のベットに腰を掛けて一人伸びをしながら綱吉が言った。
「同感だ。本当に楽しみだな。」
「ぅわっ!!いきなり出てくんなよリボーン!!びっくりすんだろっ」
音もなく目の前に居るスーツを着た小さな赤ん坊に綱吉は驚きながら叫んだ。
「旅仕度をしろ。」
「…は??」
「いーからさっさと旅仕度をしろってんだよダメツナっ!!!」
突然そう言われて唖然としてたら思いっ切り背中を蹴られた。
いつもの事ながら加減というものを知らない家庭教師様だった。
「ぃでぇっ!!いっ…いきなり何なんだよ!!まさかイタリアにでも行くんじゃ…!!??」
「国内だから安心しろ。さっさとしねぇか。ぶっ放すぞ。」
一瞬妖しげな微笑を見せたかと思ったらすぐに無表情になってそう言ってきた。
「わっ…わかったから銃を向けるなって!!!支度すれば良いんだろっ!!」
(…せっかくの夏休みなのに…)
そう返事をしてから旅仕度を始めた綱吉の様子を可愛らしい赤ん坊は妖しい笑みを浮かべて見ていた。
−−−楽しい夏休みの始まりだな……
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