REBORN 長編
Act.04
「…静かだな…2人は遠いか…」
とりあえず教室から離れ、屋上にあるタンクの上に身を潜めた。
「はぁ〜…なんでこんな…あ。」
人の気配…ん??あの2人じゃない…誰だ??
−−−−カチャ…
「………」
気配を消して誰が来たかこっそり見る。扉を開いた音がしてすぐに足音が止まった。
(黒髪に…学ランを羽織ってるのか??)
−−−学ラン!!??
その人物は綱吉を背に、仁王立ちしていた。銀色に光るトンファーを両手に持ちながら。
「…どこに隠れているの??綱吉……」
(雲雀恭弥ぁぁぁあぁ!!!??なんであいつまで俺を探してんだよ!!)
「……そこにいるの??」
不意に雲雀が俺の居るタンクを見上げた。
ヤベェッ!!
反射的に頭を引っ込めたが、無駄だった。
「出てきなよ綱吉。」
(チッ…仕方ねぇか…。)
「よく分かりましたね」
雲雀の前に現れた瞬間、雲雀はかなり驚いた様子で固まっていた。
「……雲雀さん??」
「っ…君、何のつもり??」
「は??何がですか??」
「その格好…誘っているの??」
誘うって何言ってんのこの人!!
「まさか。これはリボーンにやられたんですよ」
(良い仕事するね、赤ん坊。)
「誘っているんだね。可愛がってあげるから大人しく僕に捕まりなよ。」
妖しい笑みを浮かべながらトンファーを構えた。
−−−駄目だこの人。
日本語通じないみたいだ。そして戦る気満々だしね。
「俺を倒したら大人しく捕まってあげますよ。雲雀さん。」
「いい度胸だね。綱吉。…いくよ。」
−−−残り時間47分
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