プロローグ
「明峰学園…?」
「ぁあ。俺はそこに行く事にした」
「なんで急に。お前、あそこは…」
「なんでだと?」
中学3年生のある日。
高校受験を控えた俺たちにとって、自分の進路を親友と話し合うのはごく普通の光景だ。
俺こと、東雲椿とて例外ではない。
親友である山田武は俺の言葉に怪訝そうな顔をしている。
俺の決めた高校、明峰学園は俺たちの住んでいる県からとても離れていて、新幹線で約3時間はかかる。
その上、ものすごく山奥にひっそりと佇む高校だ。
「あの時から俺の行く場所はあそこしかないと決めていたんだ」
わざわざ地元を離れ、全寮制の高校を選んだのは理由がある。
「萌えのために!」
ナナメ王道迷走中
腐男子は手段を選ばない。
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