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「で、どうする?」
「はい?」
「一緒に入るか、俺が合図したら入るか」
何故か楽しそう笑っている。
多分、後者を望んでいるように見えるのだが…
「面倒なんで一緒に行きましょう」
「…お前、捻くれてるなってよく言われんだろ」
「言われますね」
「変な奴…」
喉で笑いながら教室の扉に手をかけ、開け放った。
ガラッ
「席つけー犯すぞー」
「何でこいつ捕まらないんですかね」
教室入って開口一番がそれって問題だろうが。
お前仮にも教育者だろ。
「栞センセーだー!!」
「やったぁ!!存分に犯して下さい先生ー!!」
「きゃー!!カッコイー!!」
いやおかしい。
絶対におかしい。
軽く考えていた俺が甘かったみたいだ。
最近の若者の風紀は乱れすぎだろう…
「後で可愛がってやるよ。その前にな?外部生がこのクラスに入るぜー」
扉の所で話をしていた森沢先生が進むにつれて、俺も教室に入る。
クラス中の視線が俺に注がれ、居心地が悪い。
「……なんか平凡じゃね?」
「おれイける!」
「普通だなーまぁブスよりマシだけどね」
「喘がせてみてぇ…」
数秒の沈黙の後にクラス中がざわざわとし始めた。
コソコソと話すつもりがないのか丸聞こえだ。
とりあえず最後の奴は出てこい。
「森沢先生。血の雨を降らせても良いですか?」
「お前が言うとシャレにならんからやめてくれ」
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