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プロローグ




人ならざるもの――――妖。



大昔から人に災厄を招くものとして忌み嫌われていた妖。
しかし、それは普通の人間には視えない。
時代が進むにつれて人々は妖の存在を架空のものとし、信じる者は少なくなっていった。

だが反対に視える人間も存在した。
その人間は妖たちにとっては邪魔な存在でもあり、美味でもある。


そして視える人間は己を守る為に妖を滅する力を身につけ、やがてそれは人々を護る力として受け継がれてきた。



守護人、陰陽師、祓い人。

呼ばれや形は違えど彼らは決して表には立たず、裏の世界から人々を護る為に今も戦っている。







これはある一人の祓い屋、黒崎友里の物語。






























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