僕だけの。
出会わなければね
「ねぇ幸？」
「…何？晃？」
今、僕は晃に抱きしめられている状況。
中学生の頃から２人でいるときはいつもこんな状況。
「…幸は俺のこと好き？俺は幸のこと大好きだよ」
(好きの前に僕らは付き合ってもない)
答えない僕に不安になったのか晃は突然僕の肩を掴む。
「ねぇ？早く答えて？嫌いなの？大嫌いなの？好きな人出来たの？そしたら…殺しちゃうから、そいつ」
「…っ」
(出会わなければよかった、僕と出会わなければ君は幸せになれただろう)
「…いつも、行ってるじゃん…晃のこと大、好きだよ…」
(いつから付き合ったことになったのだろう)
―――――
もう、遅い
―――――
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