ふたつで ひとつ
2
「それはやだ」
「じゃあやれよ、目は開けとくけど」
「どっちもいやだ」
「なんだよ、それ……」
「目つぶれよぅ」
「やだね」
「じゃぁもぅいい」
「そう?」
「ぅー」
「したくないの?」
「そりゃ、したいけどさ」
「俺も、キスしたいよ」
「い、いきなりそういう事言うなってば」
「お前に触れたい」
「心臓に悪いからっ」
「なんでさ、思った事言ったまでだし」
「なんなんだこいつは」
「んー、兄貴兼恋人」
「そうだね、兄貴け…」
「…顔、なんか赤いぞ」
「っうるせぇ」
「なんか、可愛いな」
「可愛くねーし、っつか頭撫でんな」
「めちゃめちゃ、可愛がりたくなった」
「…俺だって可愛がりたいし」
「いやいや、そういうのはやっぱり弟の役目だろ」
「ここここいびとだったら関係ねーし」
「じゃあ、俺の恋人さん。どっちからすんの?」
「うっ……。はぁ…。わかった、じゃぁイス座って」
「はいはい」
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