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ふたつで ひとつ
ある日のある出来事



「兄貴の手って冷たいね」

「お前の手はガキみたいに温かいね」



「なあ、…兄貴」

「んぁ?」

「俺らってさ、相思相愛なんだよな?」


「う、うん」


「だよな」



「お前いきなりどうした」


「じゃぁさっ、ちゅーしてもいい?」

「は、まぁ…いいけど」

「じゃぁさっ、目、つむって」


「…」

「ほらほら」


「やだ」

「なぜっ」



「やだから」


「だからなんでだよ」



「ん〜なんとなく」


「意味不だよっ」


「目、開けてても出来んじゃん」



「やりにくいじゃんか」

「出来るって」

「近くで顔見られたくないんだよ」


「双子だぞおい、同じ顔だぞ」


「もうそれはいいからっ」


「じゃぁ、俺からしようか?」

「だめ」

「ほら、こっちむけって」

「むかないっ」



「俺がしてやるって」





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