ふたつで ひとつ 4 「そんな風には見えねぇよ」 「俺だって、お前が本気だとは思えない」 「なんでだよ。別に、俺の事、拒否ってもいいけどさ、でも、俺の気持ちまで否定しないでよ。」 「…」 「ホントに、好きなんだ」 「おせーよ」 「…何が」 「言うの、遅いよ」 「そんなの簡単に言えるわけねぇだろっ」 「好きだ」 「なっっ」 「俺はずっと、ただの弟だなんて思ってなかったよ」 「う、嘘だ」 「お前が俺の事が好きだって気付く前から」 「俺達は、男同士で、兄弟なんだぞ」 「そんな事、お前が愛しい存在になった時から、関係ねぇよ」 [*戻る][進む#] [戻る] |