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ふたつで ひとつ




「恥ずいし、いいって」


「…彼方って呼んでみろ」


「もっとなんかやだよ」


「早く」



「ちょっ、近いから。腕掴むなって」



「ひな」


「マジ、どうしたのっ」



「日向」

「あ、ちょっ、んっ」


「ちゅっ」



「ちょっと、いきなりすんなってっ」



「いやか?」


「い、いやじゃないけど」



「じゃぁ、もっと日向とキスしたい」


「っく、口に出すんじゃねぇ」



「言わなきゃ、伝わんねぇだろ」


「んぅ、ふ」



「ひな、俺の名前」


「ふっ、んく」



「ひな」


「だぁーもぅっ!わかってるっつーの。呼ぶ前にガツガツやられてたら言えねぇわっ」



「それはすまん」





「言うぞ。…………………………………………かな」


「何」


「?、かな」



「だから何」

「呼んだけど」



「それだけ?」

「他に何が」



「好きだよくらい言えよ」

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あきゅろす。
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