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赤頭巾
森の奥のにある沢山の木に囲まれた花畑


そこに日除けのために 赤い頭巾を被った(赤頭巾と呼ばれる)女の子と一匹のオオカミがいました



赤頭巾はオオカミに背を向けながら花を眺めており

オオカミはというと、花に埋もれながら 赤頭巾の方を見ていました





「ねぇ、オオカミ?」



「……あぁ?」



赤頭巾が花を摘みながら、オオカミに呼び掛けると、オオカミは気怠そうに返事を返しました





「アンタは…私のこと食べたりしないの?」




いつも思ってたけど、
本来 肉食であるオオカミなら人間である私を食べたっておかしくない

でもこのオオカミは私を襲ったりしない

どちらかというと他のオオカミ達から守ってくれている




「あー……腹減ってないからな。 お前こそ、なんで 毎日こんな森の奥まで来るんだよ。」



「別に? 此所のお花が綺麗だからよ」



「へぇー……」




そう言った途端、ぐぅーという音が聞こえてくる


ふふっ………やっぱり、嘘つき




「……下手クソ」



嘘もつけないなんて


……単純だね



「うっせぇ…」



そう言いながらオオカミは そっぽを向いてしまった



そんなに お腹空いてるの?


我慢しなくていいのに




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あきゅろす。
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