[携帯モード] [URL送信]

神様を見つけると天使は大声で叫びます



「神様!」



自分の何倍もある大きさの神様は、天使の声に気付き 笑みを浮かべました




「お前は、いつも元気だなぁ」




「神様! 翼を下さい!」




天使が翼を欲しいと願うと 神様は困った顔をして言いました



「人間のためか?」



「はい」



迷う事なくそう答えると、神様はますます難しい表情になりました



「ワシは人間が好きだ。 だか、それと同じくらいお前たちを愛している。」




人間は脆く儚い
言わば、失敗作のようなものだ

そんな者と一緒になれば、死ぬことのない お前たちは悲しむだろう…


だから掟を作り、人間に翼を与えなかった。






そう言いながら神様は天使の頭を撫ぜました

すると今まで黙り込んでいた天使が口を開きました



「それなら、……人間になりたい」





[*前へ][次へ#]

4/7ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!