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天使は仲間たちの沢山いる 雲の上にやって来ました
「どうしたの?」
「髪がクシャクシャだよ?」
天使が慌てている様に、仲間の天使たちが心配そうに尋ねてきました
中にはクスクスと笑っている者もいましたが、そんなこと今の天使には気になりません
「また、あの人間のこと?」
その問いに、無言で頷くと また仲間たちが五月蠅くなりました
人間とは恋はできない
どうせ、
すぐに死んでしまう
そんなこと自分でも充分知っていることだった
それでも、あの人間のことを考えると 心が苦しくなる程に好きなんだと自分でも分かる
「それより、神様は?」
天使は仲間たちの心配も余所に、神様が何処にいるのかを聞き出しました
「多分、あの雲のずーっと上だよ」
仲間たちの一人がそう答えると、天使はお礼もそこそこにすぐさま飛んでいきました
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