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Faker
出会いは必然?
慧が駅に行っている間、私はすることもないので荷物の側で体操座りをして待っていることにした


すると何処かから三毛猫が出て来た
手を差し出せば顔をすりすりとしてくる


ミャーー



きゃー!
可愛いーwww



「にゃんこー、君はこの田舎のアイドルだね!」



猫は私の言った言葉に反応したのか、指をぺろぺろと舐めてくる




「…っふふ、くすぐったいよ」




猫と戯れていると急に目の前が暗くなった

……夜?


そんな訳ないか、と思いつつ上を見上げると格好いい人が立っていた
なんかワイルド系?
背もかなり高そうだし

でも何処かで見たことがあるような……




「………お前」



そう言って目の前の美形は私に手を伸ばそうとしたけど、何故か途中で止まった




「アンタ何してんの?」


「あっ、慧!」




ふと美形さんの手を見ると、慧によって掴まれていた

そして見つめ合う二人………

って、私は無視なの?




「慧?」



名前を呼び慧を見ると、パッと美形さんから手を離し、今度は私の手を掴み無理矢理立たせた



「ちょっ、慧ってば!」


「行くぞ、」



私の抗議など聞かずに慧は私の腕を引っ張って行く

微妙に痛いよっ!!






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