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不思議の国のアリス

床にゴツンと顔をぶつけ一人悶えていると、中にいた人達の視線が一気に私に集まる

そんななか、最初に声を掛けてくれたのは黒く綺麗な髪の毛を上のほうで束ねて、その髪に似合う赤と黒のドレスを着た女王様だった



「まぁ、アリス? 少し遅いですわね。 あと五分遅かったら死刑にするところでしたわ?」



「なんでっ?!!」



そんな理由で死刑っ?!

なーんて、いつものことだからそんなこと気にはしないけどね


でも私のせいで遅れたわけじゃない!




「ちょっと! 女王様!」


「何かしら?」



何かしら?じゃないっ!




「この招待状にはハートのお城としか書いてないのよ、それで城の中をずっと探してて…」


「あら? 確かそこにいるダイヤの3に招待状を書かせたのですが……ダイヤの3は死刑ですわね。 連れて行きなさい」



女王様がそう言うとダイヤの3はビクッとし、いきなり床に張り付いた


他のトランプ達が連れて行こうとしても、ダイヤの3は床に張り付いたまま一向に動かない


あれよね
例えば下敷きを床に落とすと、床とくっついてなかなか取れないのよね

便利な体だわ……

って……



「女王様…? なにも死刑にしなくたって……」


「駄目ですわ。 」
「駄目だよ。」




女王様と白兎の声が被った…………?



「僕をあれだけ走らせたんだから死んで当然だよ」

「アリスを困らせたんですもの。」



微妙に会話があってないんだけど、この二人……






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あきゅろす。
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