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不思議の国のアリス
招待状
今日は久し振りにハートのお城に来てるんだけど、何故か城内には誰もいない


いつもならトランプ兵達や召使やメイドが沢山いるのに




「誰かいないの?」



そう呼んでみるけど返事はない




「おっかしいなぁ…」




確かに城から私宛に招待状が届いてたんだけど

もしかして日にちを間違えたかな?と思い招待状を見返すけど、やっぱり今日の日程になっていた



「帰っちゃ駄目かなぁ…」




そう呟きながら城内を歩いていると前方から見覚えのある人物が走ってきた

それは全体的に白っぽい雰囲気のウサ耳少年



「白兎!」



良かった〜
ほんと誰もいないのかと思っちゃった


そう思ったのも束の間、白兎は私の腕を掴んでそのまま走り続けた




「えっ……」


「何処にいたのさ、馬鹿アリス……」



馬鹿とは酷いわよね…


白兎はそう言ったきり黙ってしまい、私は無言のまま引っ張られて続けた




そして走ること数分……


白兎に連れて来られたのはハートのお城の最上階に(何故か)ある裁判所



息一つ乱れていない白兎に対して、もうバテバテな私

走りすぎて呼吸困難だ……



「アリス?」



白兎はそう呼ぶとニコリと笑って私の背中を押した

というより、蹴ったって言ったほうが早い
そのまま蹴られた勢いで裁判所の大きな扉にぶつかり、その衝撃で私は裁判所の中へ倒れこんだ






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あきゅろす。
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