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不思議の国のアリス

「ちょっとっ、白兎っ!?」

「てめぇ! 何すんだよっ!」



と ハモる私とチェシャ猫




それに白兎は満面の笑みで返す


「…手が滑っただけだよ?」




手が滑ってフォークが飛ぶなんて有り得ません!

どんな風にしたらそうなるのよ……




「アリス…伏せててくんないか? 」



チェシャ猫がそう言うと、また私の横を銀色の物体が通り過ぎた

慌ててしゃがむみ、上を見上げるとチェシャ猫のニヤリとりた顔が見えた



「あ〜ぁ、わりぃな 糞兎。 俺も手が滑っちまった」



って、おいーっ!!

チェシャ猫まで加わらないで!




そんな思いとは裏腹にしゃがみ込んだ私の頭上を飛び交うフォークやナイフたち


白兎もチェシャ猫も目に見えない速さで攻撃を繰り出し続けている




「もう嫌…疲れた」



もう帰ろうかな……

すると私の呟きに気付いたのか、さっきまで隣りで寝ていた眠り鼠がツンツンと私の服の袖を引っ張った



「アリ…ス……帰…るの…?」



相変わらず眠そうな声でそう言われると こっちまで眠くなる



「そうね。 紅茶も飲んだし、今日はこれで失礼しようかな」



あの兎と猫も戦いに熱中してるし



「なら…送って…くよ?」


「ほんとっ!?」



そう言うと眠り鼠はにっこりと笑って 私の手を握り歩き出した






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あきゅろす。
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