不思議の国のアリス
〃
全く、さっきまでツンツンしてたくせに、いきなり耳元で囁くなんて………
「ツンデレの代表じゃない!(ばんっ!!)」
「あれ? まだ鼻血止まらないみたいだね…」
黒い笑顔は白兎はそう言うと、私の首をチョップしまくった
……痛い
「ごめんなさい、もう言いません……」
なんてのは嘘だけど、一応 謝る
でないと そのうち首が死ぬわ
「そう?」
私が謝ったのに満足したのか白兎はにっこり笑って席についた
……素直なら可愛いのに、
(ツンデレのほうがキュンとくるけどね)
そんなS兎は放って置くことにして、
「帽子屋ぁ〜!」
と今まで眠りの側にいた帽子屋に飛び付く
案の定、帽子屋はあたふたしてるけど構うもんか!
「どうしたんだ、いきなりっ…」
テンパってるイケメンってのも結構いいかも………
「別に? 意味は無いわ」
私がそうあっさり答えると帽子屋は少し肩を落した
「冗談よ、冗談。 私のスキンシップよ」
これも嘘だけどね☆
格好いい男の子に抱き付くなんて、こんな時しかないもの
あれよ、あれ
食い物は食えるときに食っとけ、って言うじゃない?
それと同じことよ
帽子屋は外見クールだけど、中身は純情だからそのギャップがいいのよね!
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