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不思議の国のアリス
ティーパーティー
会場に入ると白兎は握っていた手をパッと離した
(ふふっ、ツンデレ……萌え〜)


そして椅子に腰掛け、お茶会の主催者である帽子屋と何か話している

帽子屋というのは、大きなシルクハットを被っている青年だ
蒼っぽい綺麗な髪を後ろで縛っていて、言動が優雅で格好いい!
いわゆるイケメンってやつ



二人を見ていると、大きな長方形のテーブルに十人分の椅子が綺麗に並べられているのが目に入る

白いテーブルクロスの上には沢山のポットにティーカップ、お菓子を置くためのお洒落な皿にはクッキーやスコーンが並べられ、その横には数十種類のジャムや茶葉がたっている


そこにいるだけで薔薇とは違う甘い薫りが漂ってくるほどだ





「いらっしゃい…、アリス 」


クンクンと薫りを堪能していると、テーブルにとっぷしていた筈の眠り鼠という人物から歓迎の言葉を受けた

眠り鼠は帽子屋に比べると正反対で、フワフワな薄金色のウルフカットで、所々はねている
顔も甘いマスクって感じで癒される
確か二人とも十九歳だったかな?
まぁともかくイケメン好きの私には逆ハーレムなのよ、此所は



「アリ…ス…?」


イケメンについて少し考えていると、いつもの眠そうな声で心配する眠り鼠に名前を呼ばれる
しかも私は立っていて、眠り鼠は座っているから下から覗き込まれるような体制


あっ、鼻血……垂れた





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あきゅろす。
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