不思議の国のアリス
〃
さり気なくキュンとなるようなことを言った白兎は、フイッとまた進行方向を向くとさっきよりも早く歩き出した
まさか照れ隠…
「変な事 考えたら、ブッ殺すから」
……イェッサー!
まぁ所詮、白兎は素直じゃないってことよね
いわゆるツンデレよ、ツンデレ
※大事なことなので二回言いました。
しばらく歩くと薔薇園の入口が見えてきた
入口にはアーチになった針金に沢山の薔薇が絡み付いてできている
少しでも掠ったら皮膚が裂けるわね
まぁ、入口は広いからそんなヘマするような人はいない
例外はいるかもしれないけどね
白兎は薔薇のアーチをくぐるときに、気をつけてね、と言ってくれた
今のってデレたよね?
「アリス、顔キモイよ…」
若干ニヤけている私の顔を見て白兎はストレートな発言をする
レディーに対して失礼な、
「貴方のせいよ」
「…?」
わけが分からないというような呆れた顔をされたけど、仕方ないわね
だって訳を言ったら本当に殺され兼ねないもの
私だってそんな馬鹿じゃないわ
「早く行くんでしょ?」
そう促すと白兎は微妙な顔をしたが、また私の手を握り返して薔薇園の迷路を進んで行った
右
左
左
真ん中
右
この順番で分かれ道を進めば、お茶の会場へ到着
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