しゅじんこうのようなもの 主人公1と主人公2のこと 主人公2は、主人公1のことをとても好きだ。 それは、主人公1と周りの人間には周知の事実。 主人公1がそばにいないと、どこまでも探しに行ったりする。 俺は主人公1の居なくなった世界には居続けることはできないだろうな… 若いから、死を考えてのことではないがそんな離別を怖れる心がふっと頭をもたげる。 今、主人公1が何をしているか 今、主人公1が何を見ているか 今、主人公1が何を考えているか 主人公2の心を占めるのはそんなことばかり、主人公1がいなくなるとしたらそんなことで心を占めることもできなくなる。 ふと、主人公1に目をやると、なにやらふ女子高生が示すスマホのアプリに興味を魅かれているようだ。 「何?なんか面白い物でもあるの?」 ふ女子高生は主人公2が興味を示したのに気づき、主人公1を主人公2の方へ押しながら「ほら、主人公2くんに試してみれば?」と囁いている。 主人公1「なんか、面白い診断が出来るサイトがあるんだよ」 ふ女子高生「やってみて」 どんな内容の診断なのかとスマホの液晶画面を覗きこもうとしたら、 ふ女子高生「ああ、ダメダメ」 「これは主人公1くんに読み上げてもらった内容を主人公2が答える診断なの」 「主人公1くん読んであげてっ。主人公2はそれに答えてね。」 そういう診断なのか。 見たらダメなんだなと大人しく主人公1が質問を読み上げるのを待つ 診断 いくつかの選択肢の中から ◇親指を選んだ ◇人差し指を選んだ 主人公1に読み上げられた質問を主人公2がただ答えただけだったのだが、ふ女子高生は診断結果を知っていたのだろう「やっぱりwww」とか小声でつぶやきながら笑いをこらえている。 診断結果を表示させた主人公1は複雑な表情をして、その結果画面を主人公2に見せた。 主人公2にとってはこの結果は当然のことなんだが、主人公1が居心地悪そうな顔をしているので、主人公1にも話題を振ってやる。 「主人公1はこの中では俺はどれなんだ?」 主人公1「俺も、親指か薬指だと思っていた」 (前の選択肢で◇人差し指を選んでいたら「俺は、親指か薬指だ」) 〜ここから少しのシナリオ分岐〜 △人差し指を選んだルートの続き 親指は何なんだろうと検索結果を見てみたが、人差し指と大して変わらなかった。 △親指を選んだルートの続き なら、薬指は何なんだろう? 表示された結果に主人公2はドキッとする。 薬指の検索結果を見せて欲しいと主人公1に言われたときとっさに見せるのを躊躇った。 それに気づいたふ女子高生ちゃんがすかさずフォローを入れる。 ふ女子高生「心臓に近いから一番大事なんじゃない?ほら結婚指輪もその指にはめるし」 主人公1は意に介さず主人公2から彼女のスマホを預かり、結果表示の文を読んでる。 主人公1「ダメダメ。やっぱ占いってアテになんないや」 そんなふうに言ってふ女子高生にスマホを返した。 また、なんか面白い物あったら紹介してな。とふ女子高生と約束している主人公1 主人公2の診断結果は自分でも納得のいく診断結果が出たので何も問題ないが主人公1の結果に対しての思いが気になった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |