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ひじょうになれないということ
非情になれないと作品をなかなか手放すことができない。
親離れ、子離れとはかなり違う。

作品は自分の子供であり、自分自身。
これを世に出し終わらせるのは自分の子供を、自分自身を殺す行為。
それは作品を生み出し続けた自分の消えない傷。

人気だから、人気になるから世に出したわけじゃないんですよ。
芸能は人気商売。
モテたい目立ちたいと思わない人間に芸能は向かない。
モテたい目立ちたいと思う人間は大抵才能かセンスに恵まれていないので芸能に向かない。
それでも勉強して才能を身に着けよう、努力してセンスを磨こうと思えばいくらでもチャンスがある。
私はモテたい目立ちたいとは露ほども思っていなかったが、どうやら世間が認めるほどには才能かセンスはあった。

たくさんの人間の前で歌った。
たくさんの人間の前で踊った。
たくさんの人間の前で漫才した。
たくさんの人間の前で落語した。
たくさんの人間が私の作ったアニメを見た。
たくさんの人間が私の作ったゲームをした。
たくさんの人間が私の考えた料理を食べた。
たくさんの人間が私、主演のドラマを見た。
たくさんの人間が私、主演の映画を見た。

疲れた、こんなにたくさんの人間に蝕まれるのに疲れた。

要らないんだ。
人気なんて、もちろん人の評価も。

その為に作ってきた訳じゃない。
自分が楽しい物がたくさんあったのに世に出したら楽しくない物に変わってしまった…。
私が作ったたくさんの人間が楽しめる物が私にとっては楽しくなくなった。
かと言ってたくさんの人間が楽しくない物を作って楽しいとは思えない。

何も作れなくなった。

しんどいのです。
何か作ることもそれで評価を良しにつけ悪しきにつけ貰うのも。
ここまで書いたことを理解した上で、私に何か言える人間っていうのは、私以上に何かを作ってきた人くらいだと思います。
例えるなら手塚治虫でしょう。

本当にね。
非情になれれば、ファンを大事に出来るんだろうけど、そうじゃないから辛いんです。
冗談じゃなくね。
(追記)112ページ

疲れた。

それでも歌で全国周りたい夢は捨てれないんだけど

(追記)62ページ
(追記)
ずっと歌えてない
日常でも常日頃でも
当たり前に歌えてた時代もあった
けど歌えなくなったのは
洒落にならないほど
バカに馬鹿にされる仕事を続けるバカがいるから

いい加減止めにしない?
そんなクダラナイ遊びは

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