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幻想詩編
少年は自己愛に殉ず
酷い戦闘だ

援護しますか

だけど私には戦況が判らない

敵味方も判らない

どちらを傷付ければ良いのか判らず

おろおろ、右往左往するばかり

だからどちらも傷付かない様に

自分を削って立ち回る

どちらが味方であっても大丈夫な様に

傷付いてほしくないから?

結果戦闘は長引いて

沢山の人が傷付いた

戦跡を

摩り切れた自分が見下ろす

いつものけ者

何も知らない

知ろうとしないと言われるが

知る術など無かった

そのせいで一人になり

唯一の身近な人を傷つけて

頭を抱えて後悔する


いつまでたっても

いつまでたっても

いつまでたっても

ずっとこのまま

寂しい

寂しい

悲しい


苦しい


沢山の中で感じる孤独

僕は私は俺は

誰も私を見ていない

誰も僕の話を聞いていない

誰も俺の事を知ろうとしない


誰も、誰?


考え出すと苦しい

思い詰めると悲しい

相談出来る人が居ない
何処にも居ない


本気で聞いてくれる相手が

本気で話せる相手が

本気で話せる場所が

僕には私には俺には


どこにもない


一人遊び

自分に相談

自分で相談

私の悩みは僕が

僕の苦しみは俺が

俺の悲しみは私が

自分が居るから大丈夫

大丈夫?


名前:


アレ?

僕の

私の

俺の

自分の


一人なら必要ないよ

僕は僕

私は私

俺は俺

自分は自分


寂しい暮らしを

協力していこう


きっと後悔があるだろうけど

一人なら悲しくないよ


やっぱり大勢は辛い

だって誰も居ないんだもの

想像するだけで

寒気がする


自己完結型

社会的に見えて

その実は常に孤独感に苦しんでいる

上手く付き合っている様に見えて

作り物の自分に喋らせて

本気は伝えられない

原因は不明

何もかも捨てて生きようとする

浅ましい生き方故に

過去の記憶は殆んど無い

若しくは忘れようとしている


溺れているフリをする

手を差し伸べて欲しいのか

嘘つきである

誰に嘘をついているのか

何を守ろうとしているのか

心配してほしいの?

甘えたい?


本気で聞いてくれないから

甘えられない

吐き出しても

また自分に降り積もる


これほど孤独なこともない

だから溺れたフリを?

必死に溺れたフリを

でもまだ

この私は終わらないらしい

いったい何人いるんだろう

逃げるたびに

身代わりとして生まれているのか

人種も性別も名前も無い

もっと根底の同居人

どうなっているんだろう


ココロ拡散する


気付いている癖に

普通でありたい?

普通じゃない?

普通って?

それは誰の真似をすれば良いの?

鏡の中で踊る誰か

鏡の前で踊らされる私

気づいたら終わり

だから知らんぷり


ゆめゆめまぼろし

だから忘れるな


誰もお前のことなんか

見ちゃいないのさ





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あきゅろす。
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