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幻想詩編
恋色夢桜
第一頁

恋路に迷う 欺瞞と寵愛

蔓に伝わる震えは恐れ?

今まさに貫かれようとしているのに

何故刃に口づけするの?

理解を求め、風を吹かすの?

貴方は居ない

なのに私は狂いそう

言葉に真理は宿らない

ただ、ただ

虚ろな空に歌う

道化と愛す


第二頁

染まる色を持たず

この想いは盗まれたまま

事実と無縁

史実を描くのは偽りの人

塗り重ね想う

何処に在るのか

帰りはただ、ただ

怪しく暗い

また踏み止まる


第三頁

夢を見た

貴方を供に

月に踊る

言葉に違(たが)え

星を遊んだ

今尚夜空に傷跡が残る

針を刻みながら

いずれ忘れ失い解ける

私も

貴方も


第四頁

紫煙に桜

今は昔の互いに大人

無くした時に理解は求めず

ただ押し黙る

誰にも気付かれず

儚く消えてしまう

夢ばかり見る弱い瞳

貴方は

私も

弱い故に

信じていられるから

伝え

伝わり

選ぶ道を進め

過ちは去り

魂だけに刻む



恋の色想う夢の桜




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あきゅろす。
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