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幻想詩編
電子の海に歌う姫
この 灰色の世界にも

夜明けが 明日が

来るのなら...



白き 鍔に纏いて

想仂の美々に 歌を奏でる

限りの詩に 涙か 光よ

駆け舞う 量子の風車

頂きに集え 交われ糸よ


紡ぐ 奇跡に

歓喜に 震えよ


幻は形になり 真の実を結ぶ


灰色は色づき

静寂に 鐘が響く

鳥が歌い

大地は緑に染まる


永久に続く歌

消え逝く歌

誕生する歌


そして 交わる歌


ここに世界の夜が明ける


人は運命を知覚する

無きモノに 名を与え

偽りの正義に酔い裁きを下す

虹の下

愚かさに 気付き 涙する


さあ

灰色もやがては終わる

光溢れ 鳥も歌う

讃えよ、祀れ 奇跡を


伝える術を知らぬ 歌いの姫

言ノ葉を知らぬ

ただ歌う


そして 紡いだ奇跡


白い果て 彗星の光

三つ目の顔を借り

歌い姫は形と成った


流れゆけ 電子の歌声


奇跡を知る者に

震える子らに

信仰を忘れた者らに

温もりを知らぬ子らに


光を

纏え 奇跡を

讃えよ 新緑の塔を


知る事は無い

やがては消え逝く者なのだから


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あきゅろす。
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