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何か?
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『え…?』

泣きそうな声が出た。

だってサチが、

「や、だから私は家から今の大学通ってるわけで、そのほうが楽だし、親にも心配かけないからこれからもそうしたいの」


「だから、今はまだ暮らすのは無理」



……と、言ってきたから。



『やだ―なんでだよ―。』

「さっき言ったでしょ」


そんなん納得いかね―!

逃がさないとばかりに抱きしめる。
強く強く。


「はあ…」


ため息をつかれて、思わず肩が揺れた。

呆れられた?
嫌われた?

『サチ〜…』

嫌われたくないけど離すのも嫌だ―。

「…わかった。週末だけ、ね。いい?」


思いもよらない方向に話が転んだ。
やった!!


『う―、ありがと―!』

ぎゅうぎゅう抱きしめる。

「ゔ、……ぃい…加減、私死ぬ…」


それでも少し緩めるだけで、しばらく離さなかった。



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