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何か?
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『名前!そう呼んで?』

「…っ、ん…わかった。」


それから目を逸らした彼女。



『あ、……じゃ、じゃあメアド…いいい?』

うわココで吃った―。
今までのほうが吃りそうだったのにココでですか―。
“い”も多い―。



「…いいよ」


うわ俺笑われてるよ。

顔逸らしてるけど声が笑ってる。



それから、けー番も交換して、家まで送ろうとした。

「いいよ、この駅から歩いてすぐだから大丈夫」

『すぐってどれくらい?』

「…………………徒歩1分、かな」

『あ、まじで?ほんと近いね!』

「うん、…そろそろ電車来るしナギ行ったほうがいいよ」

『あ、じゃあ行くね?帰ったら絶対連絡するから―っ』


ばいばい、お互いにそう言って別れた。








………それから俺は、駅で30分の電車待ちをした。


(すぐ来ないじゃん。)

(サチは時間見間違えてたんだな―。意外にドジなんだ…可愛い―!)


そんなことを考えながら、電車を待った。



…サチは、ナギのバカさ加減にある意味の感動を覚えながら、徒歩20分の道を歩いていた。



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