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Zill O'll infinite
Sweet Sweet NightA
「……落ち着かない」


シーツに包まって、膝を抱えてベッドの上に座り込み。
私はまた一人、小さく呟いたのだった。


頭上には、宝石のような輝きを見せるシャンデリア。
室内を見渡せば、どれも豪華な作りの調度品ばかりが目に入る。
私が今晩眠る事になるベッドだって、敷かれているシーツはとても手触りの良い高価なシルクだし。
そもそも天蓋付きのベッドで眠るのなんて初めてなんだけど……ああもうこんなのだったら、ノーブルの実家の固いベッドや、干草の方がまだ落ち着くってものだわ!!!


兄様かセバスチャンの指示なのかは分からないけど……リューガ邸の使用人のみんなの、この妙な気合の入りようは何なのかしら?
私はこのリューガ家の唯一の姫君っていう事で、色々と気を遣ってくれるのはすっごくありがたいんだけど……農家暮らしや冒険者生活に慣れた身とあっては、この豪華っぷりはどうも駄目。とにかく落ち着かない。


「……ああ、もうやっぱり駄目ッ。ちっとも落ち着かないわ……」


何度目になるか分からない独り言を呟いた、その直後。
ドアをコンコン、と小さくノックする音が、静かな部屋の中に響き渡った。


「……鍵なら開いてるわ。入って」


ベッドの上で膝を抱えた体勢のまま、扉の向こうの人物に告げる。
こんな夜中に私の部屋を訪れる人物は、この屋敷では一人しか居ない――

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あきゅろす。
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