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◇面影の詩集◇
「TOURNIQUET」
光を取り戻して最初に見たのは
ただの
腐敗した世界だった
面影を辿って
慣れた手探りで探すけれど
貴方はいない
どこにも
もう いない
いつからか開いた傷口からは
とめどなく
赤い涙が流れ出して
濡れた回路は果てしなく延びていく
見えない傷に触れるのは誰だ?
この傷を癒せるのは――
いったい、誰だ?
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