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Vongole Company
069眠気との格闘
帰りの車。

私は移り行く風景を眺めながらリボーンさんに話し掛けた。



「リボーンさん」



「なんだ」



「…ランボってあれで一応…

幹部候補なんですよね?」



「まあな」



リボーンさんは運転をしながら答える。

私はボーッと呟く。



「幹部さんって…

強いんですよね?」



「あたりめーじゃねぇか」



ハン、と鼻を鳴らして答えるリボーンさん。

私はそうなんですか、と軽く答え、窓に頭をもたらせた。



なんかすごい眠気…

疲れてるのかな、



私がポーッとした状態で外を眺めていると、リボーンさんが話し出す。



「Vongoleは幹部以外も強ぇけどな」



「そうなんですか」



なんとか気合いだけで相槌を打つ私。

リボーンさんの話をスルーなんてして寝たらあの世に逝きかねない。

起きてみたら天国でした、みたいなね。

うん、シャレにならない。



私が眠いときに限ってリボーンさんはよく話す。

私がパッチリ起きてるときには無言の圧迫攻撃するくせにコンチクショウ!!



「コロネロっつー俺の腐れ縁のやつもなかなか強ぇぞ」



「…へ、へぇ…」



やばい、眠気…!!

なんて言ったっけ、リボーンさん。

コロッケが強い…?



「ヴァリアーのやつらも強ぇぞ」



「…バ、バリア?」



「ちげーぞ、ヴァリ………!」



ごめんなさい、リボーンさん、神様。

眠気には勝てません…!!



自分でも無自覚の内に、私は夢の世界へと旅立った。

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あきゅろす。
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