Vongole Company
072私の人生
とある日の朝食の後。
私は綱吉さんの部屋に呼び出された。
「し、失礼します」
「あ、来たね、悠南」
恐る恐る入ると、指を組んだ綱吉さんが立派な椅子に座っていた。
そしてソファへ座れと手で促される。
綱吉さんの指示通りソファへ座ると、綱吉さんも立派な椅子を立ち、私の真正面に座る。
そしてニッコリと笑い口を開いた。
この笑顔の裏には私にとってのバッドニュースだ…!!
私の勘は見事に当たった。
「あのね、悠南」
いつもとは違うキャラで話し出す綱吉さん。
すみません、寒気が…!!
「僕、決めたんだ♪」
「なぬなぬな、何をですか、綱吉さん…!!」
ニコニコと笑う綱吉さん。
残念なことに私の脳内には
怖い
何この人
気持ち悪い
の三語しか出てこない。
いや、だって…!!
「僕」って言ったよ…!!
綱吉さんは笑いながら爆弾発言を私に投下した。
「学校やめて、使用人になることが決まったから♪」
「あ、そうですか、って
学校やめるゥゥ??!」
え、学校休学中なのに中退…?!
いや、まさか、そんな……ねぇ?
「な、なんでですか!!」
「何、不服?」
急にいつものクールな口調に戻り眉間にシワを寄せる綱吉さん。
こ、この人は…
私の人生をなんだと思ってるんだ…!!
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