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Vongole Company
053クロームさんの愛
綱吉さんに思いっきり叩かれた痛む頭を押さえていると、変態ナッポーが立ち上がり、皆から見える場所に移動した。



「クフフ、次は僕の出番ですね」



と呟きながら。



変態ナッポーが誰を紹介するかは知ってますよ、私。

なにしろ昼間に

「はぁああん??!

むっ、骸様ァァ?!」

って叫んでしまうくらいの衝撃的な事実を知ったからね…!!



変態ナッポーは私をジッと見つめながら話しはじめた。



いや、なんかあのその、キモいんですけど。



「悠南、僕が紹介するのはクローム髑髏です。」



や っ ぱ り … ! !

変態ナッポーが紹介するのはクロームさんだと分かっていたさ…!!

だってまあ、なにしろ…



「僕の直属の秘書です。

いつも僕の傍にいるんですよ」



だそうですから!!

クロームさんは、いつの間にか変態ナッポーの横に立ち、コクリと頷いている。



クローム髑髏さん。



「…私、クローム髑髏…よろしく」



第一印象から1番口数が少なくて、

1番若そうで、

1番変な髪型をしていたから、強烈に頭に残ったのを覚えている。



だって、ほら…

まさかの



「パイナッポーヘア」



だよ?!

変態ナッポーとそっくりだよ?!

思わず私はクロームさんに問いただした。



「あのっ、その髪型はっ…?!」



「…骸様の」



クロームさんは即答した。



………は?

い、今、むむむ…



骸様とおっしゃいました…?



「む、骸様…?」



「クロームちゃんは骸さんの秘書で、兄妹みたいなものなんですよ!」



ハルさんが丁寧に教えてくれた。

あ、あの変態ナッポーに秘書…?!



「よく変態ナッ…じゃなくて、骸さんの秘書なんかできるね…」



「…いい人なの」



「…え。」



「…私にとって…

…人生に欠かせない人」



そう言って顔を赤くして俯くクロームさん。



な、なんか恋する乙女モードなんですけど!!

兄妹なんてもんじゃないんですけど!!



パイナッポーヘアは変態ナッポーとお揃いにしたかったらしい。



よくやるな、クロームさん…

似合ってるからいいけどね…!



私が昼間の回想をしている間も変態ナッポーは語っていたらしい。

先程の了平さんに負けず劣らず唾を振り撒いている。

そしてあまりに暇なのだろうか、隣の山本さんは爆睡していた。

私は軽くため息をつき、変態ナッポーに視線を戻すとちょうど目が合ってしまった。



変態ナッポーと目が合うとロクなことないんだけれども…!!



私の予想は見事に当たり、変態ナッポーは私にウィンクをしながら気持ち悪い発言を吐いた。



「あ、大丈夫ですよ、悠南!!

僕にとってはもう貴女が人生の秘書ですからね!!」



………



シンデモイイデスカ…!!!!

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