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Vongole Company
006極限なお兄さん
茶髪のお兄さんは私の目の前まで歩いてきた。

いつの間にやら山本さんは私から離れて美麗集団に混ざっていた。

茶髪のお兄さんは私を真正面から見つめる。



私、こういうの弱いんだよなー…



どぎまぎしつつ茶髪のお兄さんを直視する。

目の保養だ、目の保養!!



「俺は沢田綱吉。



次期ボス候補だ。



よろしくな」



山本さんとは違い、笑いとか愛想っていうのはほとんど無かった。

っていうか…

もしかしてこの人たち…



「日本人?」



「そうだぞ、まあ俺はちげーけどな」



私の呟きに反応する声が一つ。

周りを見れば、帽子を深く被った青年がいた。

右腕には―



「ピストルぅぅ??!」



「ガタガタうるせーぞ、俺はリボーンだ」



リボーンさんはニヒルに笑いながら私に銃口を向ける。



なんでこんな物騒なもの持ってんだ、この人ォォ!!



「こらこら、冗談でもやめなさい



実戦で実弾は使うように」


いやね、おじいちゃん…

フォローは有り難いんだけど…

実弾は実戦で、とか



実戦がないでしょ?



マフィアじゃあるまいし。



「それもそーだな」



リボーンさんはおじいちゃんの言葉に納得してニヤリと笑った。



「お前こそ極限日本人のような容姿ではないか!!」



突然、異常なテンションのお兄さんが集団から出てくる。



この人……黙ってればモテそうな顔なのに……



私が黙ったまま見ていると、また違う一人のお兄さんが部屋から出ていった。

なんだか殺気を滲ませながら。

しかし誰もそれに気付かず、異常なテンションのお兄さんがまた話し始める。



「その黒髪!



身長の低さ!



日本語の堪能さ!



お前は極限日本人だな?!」



「えぇ、まあそうですけど。」



たしかに私は日本人。

両親はどちらも日本人だし…

黒髪だし…

なにしろ5歳までは日本にいたのだ。

家でも日本語だし。

あ、イタリア語も話せる、一応。



それよりこの



極限



って言葉が好きなお兄さん……



幹部……



だよね?

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あきゅろす。
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